タイトルが似すぎている2つのエビデンス
正月の2日にこの映画のつもりで、副題が『第六地区』ではなく『全滅』の方のエビデンスを間違って観てしまいました。
あの時はいつゾンビみたいな化物が出てくるのかなと期待して、半分くらいまで観てからやっと「絶対これ別の映画だ」と気づく失態を犯してしまい、もうここまで観たのならと、しょうがないので最後まで鑑賞しました。
原題はどっちも『Evidence』で、邦題も副題が違うだけの『エビデンス』。制作年も2011年と2013年でよく似ている。そりゃ間違えるわ。
――とまあ。2026年は、そんなややこしい同名タイトル別作品という勘違いから、映画の鑑賞始めが予定外の作品になってしまいました。
そんな阿呆な失敗をしてしまったので、今度こそ本命の方のエビデンスを鑑賞しました。
よくある「キャンプに行ったら怪物に遭遇」系の作品です
この作品は、若者4人(男2人、女2人)がキャンプに出かけたら、目的地で得体のしれない動物(ゾンビ熊?)に襲われる映画です。
一緒に行った男性2人が先にあっさりと殺されてしまい、車も壊され、残った女性2人がカメラを回しながらひたすら逃げるという内容です。
映画の中だけの話だろうけど、アメリカの若者ってやたらキャンプ好きなイメージが強い。そして、男女で出かけるとだいたい碌な目に遭わないような気がする。この映画はキャビン(小屋)に泊まる予定ではなく、キャンピングカーで出かけていたけど。
中盤以降の後半が急な超展開移行過ぎて笑える
この映画、中盤くらいまでは普通のダラダラした展開のPOVでした。
しかし2人の男性が死に、女性が逃げ始めた途端に、なんか謎の動物に襲われまくって、ひたすら逃走に次ぐ逃走が始まります。
ここから本当にノンストップ。とにかく走る走る。POVの中でも、これだけ走り続けるタイプの作品はかなり珍しい気がする。
そして、どこをどう逃げたのか分からぬまま、謎の研究施設みたいな土地に迷い込み、不法侵入も関係無しに建物内に逃げ込んだら、今度は人間のゾンビが出現。もちろん襲ってきます。
えっ、何だよこれ!? 思わず言葉が漏れる、予想のつかぬ目まぐるしい超展開。まったく先の読めないストーリーです。かなり吃驚です。
そうこうしているうちに、カメラを回している女性がゾンビに捕まりそうになった瞬間、銃を持った男性が突然出現してゾンビを撃ち殺し、助けてくれます。
そしてその後は、男性に「付いてこい」みたいなことを言われ、後ろをついていく。するとここからは、ゾンビ系FPSの画面を眺めているみたいな状況になって、なんじゃこのあってないような適当なストーリー展開は! と笑ってしまいました。
建物内を散々ゾンビを殺しながら逃げ回ると、ゾンビマザーみたいなのが横たわっているし、ちっこい動物ゾンビも出てきたりして、ゾンビの種類がとても豊富です。
最後の最後では、プレステワンの『バイオハザード』みたいに空からヘリが来て脱出なんですが、もういっそのことここで「これを使え!」と、ヘリからバズーカ砲を投げ渡すオチにしたほうがよかったんじゃないでしょうか。
逃げ始めてから始終画面は揺れまくりでしたが、特に後半のドタバタした建物内での展開は、どういう状況でこんなことになっているのかは、まったく意味不明でした。
ですが、スピード感があって面白かったです。
何も考えずに画面を眺めるだけの映画もたまにはいいかもね
いやこれ、なんとも評価のつけづらい映画です。
この作品は、登場人物がギャアギャア騒いで仲間内で仲違いするくらいで、特に怪物とか何も出てこない、つまらないタイプのPOVではありません。
正体のよく分からない動物が襲って来るし、殺された男も内臓ぶち撒けた死体になって森の中に転がっていたりと、グロ表現もちゃんとあります。
後はもう、物語が後半からいきなり超展開になり過ぎて、何が何なのか分からなくなるだけです。視聴者に与えられる情報がほとんど無いので、詳細なストーリーはいっさい理解不能なこと、特に研究施設が何をやってゾンビが溢れ出したのかなどの説明が一切ない部分を、どう納得できるかだけの話だと思います。
最後の方に近づくにつれ、ほんとにもう勢いで突っ走るだけの、スピード感はあるけど状況変化が激しすぎて理解が追いつかず、ハチャメチャでなんか笑ってしまう展開を、どう感じるかで評価がかなり変わる映画でしょう。
私の評価としては、話は理解不能だったけど、とにかくずっと走り続け、今どこにいるのか、これからどっちへ向かっているのか、ただただ混乱して動きまくる落ち着きない映像は観ていて楽しかったので、差し引きして「悪い・普通・良い」のなかで「普通」をつけておきます。
